場所
西双版納茶区
GPSログが取れているためこちらで。
大体、景洪市から車で4時間ほどの距離にあります。
販売はこちら
産地までの険しい道のり
曼松というと、あまりにも有名なので行きやすい場所にあると思いがちですが、実際は景洪市から高速で2時間、そこからさらに舗装がない道を2時間走るという山奥にあります。
また、様々なところで易武だの倚邦だの言われて一定しませんが
僕が訪ねてみたところ、易武山の集落からは車で2時間以上かかりかなり離れた印象でした。
象明のすぐそば。倚邦山のほうに位置すると思います。というより、中国の茶葉の売値を出しているサイトではどこも完全に易武茶区ではなく象明茶区扱いです。なのでここでは象明茶区の倚邦として扱います。
とはいえ、僕に決める権限などありませんので、上記のURLには僕が実際に言った曼松の場所があるので各自で考察してみてください。
まず、下記の写真のような道や集落を抜けます。。
田舎とかそういうレベルを通り越した集落です。。
え?行き止まり・・?
気を取り直して別ルートへ。
そしてたどり着く謎の集落。まだ曼松ではありません。ここでいったん昼ご飯。
そして少し走ったらようやく曼松の入り口が見えてきました。
ガイドさん曰く「日本人でここに来たのは私が知る限りあなただけだ」と言われました。大体の方が途中の道がふさがってたり何なりでたどり着けないそうです。

曼松にたどり着いた店主のどや顔
しかしここからも受難が続く。。
曼松の農家の家です
デカいとかそういうレベルを通り越してます。大豪邸です。
そして、畑へ行こうとするのですが。。
道とかそういうレベルじゃねえぞおい!!
そして、
まさかの脱輪!!
ええ、、おちました。
しかもすぐ横は崖。変な虫もいそう。
マジで俺の命は西双版納の山奥でおわるのか。。。と思いました。
そして助けが来るまでなんと3時間もかかるとのこと。。
しかもここってもう畑の一部とのこと
え?マジ?と言うわけでようやく。。
産地の特徴
曼松王子山は上記の通り秘境の中にあります。
年間雨量などは看板がなかったため百度で検索した結果から引用
海抜1000-1400m,
年平均気温27℃(え?そんな暑くなかったと思うけど・・?)
年降水量1700mm。
不正確かもしれません
土は、特徴がある砂利や石がある紫の土。とにかく崩れやすくさらさらで水はけが相当良さそうです。
そして、茶樹はなんとその辺に生えてます。山なんだか草なんだか茶畑なんだか訳が分からないです。
なんでこんな状態かというと。。
文化大革命の時代に茶樹はほとんど切り倒されゴムの木に植え替えられてしまいました。
当時の政策だとお茶なんかよりもっと金になるゴムを作れと言うことらしいです。
しかし、なんとか、伐採を免れた茶樹がほぼ野生の状態で点在。今に至るそうです。
それでも、本当の核心茶区にはこの位置からさらにオフロードバイクと徒歩で数時間かかるとのこと。さすがに諦めました。。
そこには樹齢が数百年の茶樹があるようですが、本当に数は少ないとのこと。おいそれと採れるようなものでもないとのことです。
このような死ぬような思いをしながら何とか手に入れた曼松王子山の散茶はこちらです。
味は、とにかく蜜のような甘みと花のような香り、そしてどこかワイルドなボディ
非常に複雑で甘美な味わいです。日本だとほとんど取り扱いがない(というより上記のような状態のため生産量がダントツで少ない)ため本当に貴重です。
そして救出へ
なんと、車を引き上げるスペースがないとのことでさらに2時間以上ジャッキで無理矢理上げたり手で押したり何とかしながらようやく脱出。。
救出まで7時間かかりました。。
本当に死ぬかと思った。。
最期に、協力してくれたガイド様、茶商様や助けに来ていただいた方に大きな感謝をします。
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