産地の場所
西双版納茶区
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2021年_賀開古樹(曼弄老寨)プーアル生茶:樹齢800年古樹純料
自分の実際の軌跡
産地の特徴
賀開というと、日本ではあまり聞き慣れない産地です。
場所的には老班章で有名な布朗山の隣にある山で、そのような名産地の影に隠れてしまいがちですが樹齢が800年前後の古樹がたくさん生えているまさに「穴場」な産地です。
標高は1400-1800mと高く年平均気温が16-18℃と茶樹の育成には良い条件がそろっています。

賀開の看板
この賀開の中でもひときわ古樹が多い曼弄老寨と言う場所に行ってきました。
この産地の特徴はとにかく広い山の中にお茶の大木が林のように生えていることです。
密度はあまり高くなく広々とした環境にあります。
冰島や昔帰などはとにかく密集型であり、賀開は開放型。
これは、どっちが良いか悪いかではなく個性を決める要因になります。

賀開の茶畑の様子
とにかく、広大な敷地でのびのびとお茶が育っている様子があります。また、土地が広大である事から生産量が多くもしかしたらそれが価格がこなれている要因かもしれません。
入り口は「賀開古茶園」として観光地のように整備されていますがそれは入り口だけであり奥の方に行くとオフロードバイクでないと入れないような所になります。
大体山の真ん中あたりに「茶樹王」があります。これはドイツの学者がきちんと科学的な方法で樹齢を測定し800年と断定されています。しかし、それと同じくらいの樹齢で幹が太い茶樹は多くあり今回仕入れた茶葉もそのような樹齢800年前後の茶樹から採れたものです。

樹齢800年の茶王
もちろん、全て肥料や農薬は用いておらず自然のままの環境で育っています。
そのため、茶葉には虫食いがあり、蜘蛛の巣も多く張っていました。
また、山の中央部には展望台がありそこから茶山を一望できます。
そしてこちらが仕入れた茶樹の中でもひときわ大きな茶樹です。
農家の方が案内してくれました。
どれだけ大きいかはこの写真で分かると思います。
さて、茶園の入り口で試飲です。
やはり、散茶は味が強いので餅茶を要求。
最も気に入った2021年産を仕入れしました。
味は、西双版納にしては淡いです。(だから人気が出にくいのかもしれません)
ただ、独特の心地良い渋みがあり、次の瞬間に甘みに変わります。
熟成させればその渋みが完全に消えます(2014年産の散茶も試飲しましたがこちらは全ての渋みが消えていました)
紅茶も樹齢800年の茶樹から作られたとのこと。独特の花の蜜のような甘みがある紅茶です。
どちらも、軽く20煎は行ける素晴らしいお茶です。
そして価格がこなれているためコスパはかなり良いです。
こちらは日本にはほとんど入ってこないお茶のため、ぜひ飲んでみてください。
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