お茶を淹れるときに使う水について

水とお茶のペアリング

お茶で使用する水は「水道水で十分」と一括りしてしまっていいのか?

色々なお店では「お茶を入れる水は水道水で十分」という表記を目にします。

お茶の98~99%は水です。

確かに,日本の水道水は世界的に見ても品質が高いことは事実です。

しかし,採水元は各地域で全く違います。(地下水か?河川か?湧き水か?)

まずお茶の味に最も影響する硬度を見ていきましょう。

日本の水は軟水と言われていますが,実は千葉県や埼玉県の水の硬度は70~80mg/l近くあり中硬水と言われるほどです。場所によっては100mg/lを超える水道水もあります。反面,愛知県や山形県などは20~30mg/l程度の超軟水です。

(参考資料 https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/files/20210629watanabe_horisoubun01.pdf )

東大の研究所が調べてます

硬度だけでも都道府県でここまで差が出ています。pHや細かい成分分析をするともっともっと差があります。

ここまで差があると,果たして同じお店で購入した茶葉でも愛知県に住んでる人と千葉県に住んでいる人では同じ味で飲めてると言えるでしょうか?

答えはNoだと思います。

ちなみに,浄水器に通してもカルキや不純物が抜けるだけで硬度やpHは変わりません。pHはアルカリイオン整水器を通せば変わりますが・・。これ,薄い石灰水を作ってるだけなので,アルカリの湧き水と同じものが作れるわけではないです(ただ,整水器に通す水だと味が濃く出がちになるので個人的には好きだったりします)

じゃあ一体どうすればいいのか?

お手軽な方法は「様々な水を買ってきて自分に合う水を探す」だと思います。

正直に言ってここはかなり好みの部分が大きいです。

ちなみに,硬度が高ければ香りが出て,さらさらとした飲み心地になり味が濃く出る傾向にあります。

硬度が低いと反対に香りは控えめになり飲み心地はまろやかに,味が薄く出る傾向にあります。

僕は武夷岩茶・紅茶や鳳凰単叢や雲南紅茶では少し硬度が高めでアルカリ性(硬度が80mg/l前後pH8程度)の水もしくは超軟水のアルカリ性(硬度が2mg/l以下pH8~9)の水(温泉水なのでクセが強く好みが分かれます)

プーアル生茶や白茶や緑茶では硬度が低めで中性もしくは弱酸性の水(20mg/l前後pH6.5~7)をおすすめします。

また,価格もあまりに高すぎると継続性に問題があるため大体20Lで2000円前後を目安に考えてます

超軟水は西双版納の味が強めの生茶にはオススメです。

まとめ

水道水では都道府県ごとに硬度に大きな開きがあるため住むところが違う人だと明らかに違う味のお茶を飲んでる。

武夷岩茶・鳳凰単叢・雲南紅茶にオススメの水質

硬度が80mg/l前後でpH8程度の中硬水もしくは硬度が2mg/l以下でpH8~9の温泉水

プーアル生茶・緑茶・白茶にオススメの水質

硬度が20mg/l前後でpH6.5~7の水

 

 

 

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